2018年9月27日木曜日

ほくとしんけん

「豊作」という言葉は醸造用ブドウにはあまり似合わないかなと思う。
少なくともペイザナでは。

造りたいワインに見合ったブドウができれば最高であって、ペイザナに於いてそれは「豊作」ではないだろう。

だが、今まで闘っては負けを繰り返した畑。しかし今年の秋の曇天しまくりに於いて、きちんと収穫出来たらうれしい。さすがに豊作と言いたくなる。

自分で自分を褒めるのは苦手なはずだが、珍しく褒めているなあ、と思った方。
正解です。
今のは小山田氏の畑の話。日向は今年は健全に取れました。タンクにたっぷり入ったモリモリピチピチのタナ、シラー、ムールヴェードル。




白は割れ、赤も割れ、毎年不穏な空気の中収穫が行われるのだが、今年はなんと楽しそうな小山田氏。気を遣わなくて助かるわ。ホント。(笑)



白も思う存分取ってます。日向は小山田氏の思い入れの強い畑。洗馬よりもね。いいブドウが取れないとすねるからさ。これからも頼むね、日向さん。

あ、Bow!ファンの方にも写真を。



申し分なしの西山デラウェア。最高です。綺麗な畑。仕立てがきれいだから収穫にもストレスゼロ。これは重要。

写真は原田マンとみつなっしーどの。いつもたくさん送ってくださるのに使わないことが多く本当に申し訳ありません。


ポンコツのはどうなってるって?

はははっ。

昔レアルマドリーのグティがスペイン代表に選ばれないことに対してマスコミに聞かれた時の返答。
「いいんだよ。俺のことは。」

そんな気持ちですね。

とりあえずこんな感じ。収穫も終盤へ突入でえす。




2018年7月25日水曜日

なんとすいちょうけん


継承者は俺だ。シャオウっ!! などとのたまいながら包丁を振り回す。

ヤバい人ではない。夕飯をつくっているのだ。この時期はかみさんが桃の選果場で汗だくになって働くので、余裕のある自分が夕飯やら娘の送迎やらをやる。

当たり前だが、春からずっとノンストップで走りまくってきた。ここにきてやっと落ち着いてきている。先日、数軒の酒屋さんが集まって山梨へお越しになり小山田さんの畑で作業された。その日はヴァンクゥールの暴社長、いや某社長も参加していたのだが、作業後の飲み会の席で「小山田さんが早々にブログを止める宣言を出し、そして今やまっちゃんまでもがマイクを置こうとしている」と発言していた。
「マイクを置く」という言葉で真っ先に思い浮かんだのは、神無月がプロレスラー武藤敬司の物真似をしているシーンだった。神無月がもっと人気が出るといいのに、と思うのは自分だけだろうか。個人的には武藤敬司よりか、(滅多にないが)フレディ・マーキュリーの物真似が一番好きです。


                こいつも腐ってきたか

まあ仕方ないが脳味噌が腐ってきているのだろう。

春からの天候とブドウの状況に関して。あ、山梨限定ね。

今年は結構変な天気だ。毎年同じ天候などないので当たり前と言えば当たり前だが、自分が山梨に来て以来、初めて天候であたふたさせられることになった。
まず雨に関してだが、春先は大して降らず、梅雨入りしても大して降らず、梅雨後半に雨が少し強く降ってさっさと明け、秋に一番降る。というのが非常におおざっぱではあるがここ数年の傾向だったように思える。
 比較して今年は梅雨入り前と梅雨明け宣言が出てから、雨が多く降った。少ない雨が何日も、ではなく、まとまった雨が1日、いわゆる強雨が多かったと思う。雨と雨のスパンもそこそこ短く、防除に悩んだ。
 5月13日に40ミリを超える雨が降り、これでベト病が決定的に出るなと思った。
あとは撒くべき時に撒くしかない。覚悟を決めたが、結果デラウェアは例年より少ない5回の防除で済んだ。今後撒くこともない。これは奇跡に近いように思える。6月後半からほとんど雨らしい雨がないからだ。結局山梨にいると毎年天候に救われているように思える。ありがたい話だ。甲州はもう1回撒く。都合6回。なかなかいい。


             田んぼのカエルちゃん 稲は順調

 もう一つ重要なことが。今年は春先の気温が高く、全ての生育ステージが早くなっていた。例年、最後はいつも通りの収穫時期を迎えるように徐々にステージは自然と遅くなっていくのだが、今年は発芽、誘引、着色と全て10日程度早くなっている。で、仕込みも早くなるとさすがに考えた。
 しかし、ここにきて少し変である。自分の畑で言うと巨峰、デラウェア、ともにほぼ同じ頃着色が始まったが、巨峰はどんどん着色がすすんで真っ黒になりつつある。しかしデラウェアは遅々として着色がすすまない。ちょっと注意深く見ていく必要がある。



                   巨峰


デラウェア

 因みについ先日、みつなっしーに撮影していただいた小山田さんのデラはこちら。


               ほぼおんなじステージ。


小山田さんのブドウがきれいに見えるのは撮影の腕だとおもいますよ。見える理由はね。

とまあ、こんな感じで仕込みに突入じゃ。あはは。今年も頑張る。
おまけ画像。


             ピノグリ。割れそうだな、こりゃ。


甲州 遠くてよくわかんないね。


              近い甲州、ではなく、甲斐路
              撮影が下手すぎ

あ~あ。小さい頃は100円あったら何でも買えた気がするんだけどなあ。


以上、写真撮るのがすっかり億劫になってしまったポンコツでしタコ。
みつなっしーどの。いつもしゃしんありがとうございまっする。

次号は・・・いつだろうね







2018年3月19日月曜日

ラベルの評判はとってもいいよ。ラベルはね。

ああ、ご無沙汰しております。

いつでもそれなりに忙しくしているポンコツです。

お決まりの春です。日向の畑。写真はみつなっしーからいただきました。

本当にいい畑。しかしオヤマダは苦戦しています。だからこそ愛着もあるんですね。

思い入れの強い畑です。プティベルド、抜いてました。何に切り替えるか内緒です。




さて、繰り返しますが春です。

傷を負っては癒し、新たに動き出す。我々もそうですね。

三寒四温 もうすぐシーズンがはじまります。

ああ、房づくりの地獄がまた。へへ。

2018年1月30日火曜日

なにくわぬかおで再開、爆発。ニヤリと。

「さて困った、何を書こう」
そう思いつつ、もう4か月になる

上の画像はこのブログがぷっつり途切れる直前の画像。洗馬収穫後、仕込みが終わってからの写真です。文春砲が全盛期のころに書こうかと思い、次号は文春砲ですと息巻いてたが、肝心のネタイベントが雨で流れ、書くことがなんもなくなりました。以降スランプに陥りまして現在へ。

スランプとはなんだかよくわからない言葉である。書いといてなんですが。
ああ、いいわけだよいいわけ。すいませんね。言い訳になる忙しさもなかったけど。
つうか、面白い文章が浮かばんのだ。とにかく。脳みそが解けてるのだ、とにかく。
仕方ないから書くのだ。とにかく。

ペイザナは洗馬で収穫仕込みが終わり、各々ワインの世話を行いながら、剪定をほぼ終えたところです。やることがなくて毎日DVDで映画を見ていた人もいましたよ。ぷぷぷ。

それにしても気づけば今は文春砲が批判にさらされているらしく驚いている。あれこれ思うが実はあんまり関係ないからいいとする。

いきなりですが、みなさま、お久しぶりです。ポンコツです。昨年の某会議で、このブログをペイザナのブログにしたらどうですか、と提案意見がありましたが、なかなかなもんです。
自分は自分の宣伝をするのは苦手なので実質は提案通りかもしれませんが、義務で書きたくないので却下ね。自分は書きたいときに書くことにします。

ここ数か月、さほど忙しくもなく、ただただ剪定を早く終わらせ、いい剪定を今年こそやろうと思い、様々な邪魔と格闘しながらようやっとほぼ終わりに近づいてきました。小山田さんの剪定写真はH君に送ったのでヴァンクゥールさんから画像が届いている人もいるかもしれませんね。先日の雪の時の写真。自分のピオーネです。いい写真会ったのにデータが飛びました。まいった。



てな感じでみな自分の仕事をしております。そんな中、先日以前このブログでも紹介した吉田さんの瓶詰がありました。これは製品化に向けたものではなく、量が中途半端なので一度瓶に移動して、雑菌汚染を防ぐ一時的な措置です。



オヤマダ、ポンコツにつづき、吉田さんのドメーヌ名、決まりました。
ドメーヌ・パパプル です。パパプルの意味は調べてくださいね。それが楽しいですから。何語かもいいません。日本語でないことは確かです。



で、先日はBOW!赤2017 の瓶詰。滞りなく終わりました。4200本弱。
出来はどうか? それは飲んでみてからのお楽しみ。本人曰く、綿密に計算された製品設計、だそうです。なるほどね、なるほど。

俺は一つも小山田さんに勝てるものはないと思っていたが、変顔なら勝てるな。恥じらいがある、まだ。変顔はプライドを捨てないとできないんだ。捨てるんだ!!どんなにちっぽけなプライドでも。

そして爆発。


ふと見るとミーが「過剰な善意や一方向だけへのヒューマニズムが、他者の生命や営みへの想像力を停止させ、思考への麻痺へと発展する」とつぶやいていたので撮りました。

今年も3人3様、悪態をつきながら1年頑張ります。

よろしくお願いいたします。

インフルエンザにかかったかもな。ざまあみろ。